正社員雇用は夜勤が必須
今回のご相談者さんは世田谷区の施設で働く介護士さまです。
それまで訪問介護で働いていましたが収入が安定しないことから介護付有料老人ホームで働くため転職。
正社員の条件は「夜勤」が出来ること。
訪問介護では夜勤が無かったため心配ではありつつも正社員として安定した生活を送るためと割り切って入社したそうです。
中途採用では3か月目から夜勤業務が入るため、入社3か月経過後に夜勤のレクチャーが始まりました。
訪問介護でのスキルが役に立ち、日勤帯での仕事はそつなく覚え、仕事状況が見えてきたため夜勤についても何とかなると思っていたそうです。
しかし、夜勤が始まるとその拘束時間の長さとやるべきことの多さに驚いたそうです。
また、緊急事案なども発生し、対応すべきことが日勤帯の倍以上であることなどから一人で回すことが出来ない日もあったそうです。
やるべきことがわからないにもかかわらず同僚からは、レクチャーを受けたのだからできるはず、と言われてしまうこともストレスの要因になっていました。
ある程度のレクチャーがあったとはいえ、想定外の出来事への対応マニュアルは無く、レクチャーを受けたのだから大丈夫なはずだ、という圧力からヘルプを頼むこともできない状況が徐々に精神をむしばんでしまいました。
身体に変調をきたし始める
夜勤がスタートしてから2か月が経過したころ、身体のバランスが崩れる事態が発生しました。
昼夜問わずの勤務により夜でも眠ることが出来ないという事態に陥ってしまったそうです。
外来に行くと睡眠導入剤を処方されました。また、精神的なバランス崩れから向精神薬も処方されました。
睡眠導入剤を飲み始めた当初は眠ることが出来たのですがしばらくすると導入剤なしでは眠ることが出来ないことに悩まされました。
向精神薬については辛いときに飲むようにしていましたが、処方すると眠気がひどく仕事に支障をきたす可能性がある怖さもありました。
しかし、薬の処方を止めると眠ることが出来ないし、常に不安が付きまとうという悪循環に陥ってしまったそうです。
そんな時に知人から当カウンセリングの事を聞きカウンセリング予約が入りました。