介護に一歩踏み出した
長女さまはお母さまを同居という形で呼び寄せることに決められました。
そして、自身が面倒見れない時にはデイサービスやショートステイという介護サービスを利用することで安全性の担保、ご自身の生活に大きな影響がないことなどを学ばれました。
これまでの経緯もあるため、世田谷区に呼び寄せることを親戚やご近所さまに連絡したところ相当なバッシングがあったことも話してくれました。
ある親戚は、
「高齢になっていまさら東京の都会で住むなんてできっこない、かわいそうだ。」
とか、
「アンタの都合でしかない。それで本人は満足できるとおもっているのか」
といった発言があったそうです。またご近所さまについても異口同音だったそうです。
「育った街で死にたいと思うのがお母さまのお気持ちでしょうに、それをわかってあげられないのか?」
しかし、すでに心の整理が出来ていたため話は聞くけれども自分の結論に変更はないと強く仰っていたことが印象的でした。
お母さまに同居に関する相談をした際、お母さまはこう発言されたそうです。
「わたしはあなたの決定に従います。大丈夫よあなたとなら」
認知症が進み、まともな会話が成立しないこともある中、この時だけお母さまはしっかりと答えられたそうです。
長女さまはその時、涙をこらえることが出来なかったそうです。
お母さまがしっかりと受け答えしたこともありますが、お母さまから同意を得られたことでご自身の中で、
「これでよかったんだ」
と思えたことで不意に涙が出たそうです。
悩み、考え、実行したきたことがすべて報われた瞬間だった、奇跡だったとお話されていました。
現在、同居で大きな問題は発生しておらず、お母さまも同居当時こそ不安を隠せなかったようですが今では、近所に散歩に出かけたり、施設でお友達が出来たりと自分の新しい生活を作り始めているそうです。
これにより長女さまが抱えていた当初のストレスはほぼ問題ないほどに小さくなったことからカウンセリングを終了としました。
※長女さまは当サイトの相談事例を読まれており、私の事例が他の方のお役に立てるのであれば是非、ご紹介してください、と言われました。長女さまのケースは冒頭にも申し上げた通り都市部のご家族さまの中で多くなってきているため掲載できたことは同じ悩みを持つご家族さまの励みになると言えます。この場を借りて御礼申し上げます。
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